黒田精工の売店が7月の始めに取り壊しになるというので、所長と調査に行って来ました。

とても古く歴史がある建物なのですが、劣化が激しく軒裏の漆喰が落下して危険性が高いので取り壊しとなりました。

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~黒田精工の売店の歴史~
大正初期~昭和10年頃、池田町では最信社が中心になって大規模な製糸業を営み、工場で働く人達で町は活気で溢れていました。
この建物は、製糸業が全盛時の頃に建てられた製糸工場の事務所なのです。
その後、黒田精工の売店として使われてきました。


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玄関上部にバルコニーを取り付けた特徴のあるデザインです。


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疑洋風建築で、建具や窓まわりも手をかけ凝った造りとなっていて、歴史を感じます。
四隅の御影石に似せた洗い出し仕上げと、ドイツ壁で仕上げられた外壁が特徴です。


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部材や納まりが分るように、場所ごとに拡大した写真を撮っていきました。
2階のバルコニー部分の庇下端には、ダイヤ形などがくり貫かれたデザインの鼻隠しが取り付いていました。


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外側からは何度も見たことはありましたが、中に入るのは初めてでした。
柱、天井、置いてある机に至るまで、歴史を感じられます。


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2階にある床の間
地袋及び天板は、輪島からうるし職人が来られて塗ったものだそうです。


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欄間は自然木を利用して作られています。


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寸法を測りながら間取りを書きました。
窓や天井の高さ、部材の寸法も細かく測り資料にしました。
この資料を元に、図面化できたらと思います。


以前所有されていた方や町で保存していく方向も検討してみましたが、折り合いが付きませんでした。
また1つ歴史的建造物が取り壊しになる事はとても残念です。

この場所は、秋に行われている「街中ウォーキング」のコースでも通り見る事ができましたが、この時期はもう見る事はできません。
建物を見たい方、写真におさめたい方は今月中にご覧下さい。

解体時に、いつ建てられた建物なのか正確にわかる資料が出てくれば確認したいところです。


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2010.06.23 Wed l 仕事のこと l コメント (2) トラックバック (0) l top

コメント

遠い記憶。。
ここってお友達の家じゃなかったかな。。。

小学校の時 遊びに行った気がする。。。

もちろん黒田を退職してから売店に何回も通いましたv-355
2010.06.23 Wed l こたろうはは. URL l 編集
思い出の場所
こたろうははさん

昔こたろうははさんは黒田に勤めていたのですね!

所長に聞いてみたら、昔人の住んでいた時期があるらしく、そのお友達の家かも知れませんね。

歴史ある建物が壊されるのは残念ですが、補修工事にもお金がかかりますし、維持していく人が現れないので仕方ないです。
このような歴史ある建物を残していくために、町の方で積極的に動いてもらいたいものです。
2010.06.24 Thu l Sky. URL l 編集

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