建物探訪 「富岡市役所」
2023 - 03/08 [Wed] - 17:18
上州富岡駅から富岡製糸場に向かう経路上に位置し、行政棟と議会棟を L字に配置し、その間を通り抜けるストリート型の建築となっている。
目の前には大きな芝張りの広場とその脇に斬新なあずまやが設けられ、市民の憩いの場でもありイベント等にも有効活用されている。
二重の勾配屋根は通風・遮光の高窓がとられ、大きく張り出した庇や外装に用いたアルミと木のハイブリットしたルーバーが特徴となっている。
議会棟と行政棟の間に取られた中庭から、富岡製糸場へと通り抜けの動線が延びて行く。
議会棟内部エントランスホールの壁はきびそ(蚕が最初に吐き出す太く硬い糸)をクロスにして造られている。他の随所にもこの壁は使われている。
3階まで吹き抜かれ、心地よい空間構成となっている。
H24年に公開プロポーザルにより、(株)隈研吾建築都市設計事務所が設計を受注し、H30年に完成した。
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