建物探訪 「日本平夢テラス」
2022 - 05/20 [Fri] - 15:14
標高300mの丘陵地の山頂に建つ360度の展望・回廊施設で、三保の松原や駿河湾の海岸線から富士山に伸びて行く景観を楽しめる観光施設となっています。
法隆寺の夢殿をヒントに八角形の平面構成となっています。
県産材のヒノキで表現された小屋組みが軒を大きく突き出し、鳥が大きく羽ばたいているようにも見え、シンボリックなデザインとなっています。
回廊床の受材も複雑に組まれた木組で構成され、ガラススクリーンの手摺が軽やかに回廊も建物と調和を図っています。
展望回廊は電波塔をぐるっと囲むように、1周200mのパノラマ回廊となっていて、それぞれの場所で景色を楽しみながら回れます。
この場所から左端に、今まで雲にかかっていた富士山が顔を出してくれ、見ることができました。
内部は1階が日本平の歴史・文化の展示エリアとなっていて、中央の吹き抜かれた木階段から上の階へと導かれます。
2階に上がると景色を楽しみながらくつろげるラウンジスペース、又その上の3階は展望スペースとなっていて、小屋裏の木組がダイナミックに目に飛び込んできます。
設計:㈱隈研吾建築都市設計事務所
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