建物探訪 「静岡県富士山世界遺産センター」
5月の連休に伊豆方面に出かけた折に見学してきた建物を数回に分けて紹介します。
富士山世界遺産センターは浅間大社の南側、神田川の西川沿いに建つ建物で、富士山の自然、文化、歴史など情報の発信地となっています。
逆富士型の展示棟をセンターにし北棟、西棟の3棟に分かれた部分を、ガラスカーテンウォールでつないでいます。
エントランスには水盤を回り込んで入ることになります。
円錐状に広がりを持つ木格子がとても印象的です。ちなみにこの格子は8000ピースあり、すべてが形状が違い3次元でプレカットして組み上げています。
3階まで吹き抜かれたエントランスホールから、螺旋状のスロープにより上部へと展示室に誘導され、富士山の登山道に見立てた映像をを見ながら5階まで登ります。(富士山登山を模擬体験)
2,3階途中にブリッジで西棟、北棟に繋がれた企画展示室などがあり、登山途中の休息場のような所ともなっています。
エントランスホール奥にミュジアムショップ・カフェーコーナーがあります。
3階の常設展示室には、富士山で生息している動植物を見ることができます。
北棟3階の展望常設展示室からは吹抜けのエントランスホールが見渡せ、又、屋外展示で外にも出られるようになっています。
5階まで上がると展望ホールとなっていて、屋外テラスにも出入りが可能で晴れた日には富士山が目の前に見ることができます。
設計:㈱坂茂建築設計