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設K日記    

建築士の日々の出来事

やまテラス 見学会

2023 - 04/26 [Wed] - 08:20

長野県が整備した「やまテラス王滝」は、御嶽山大滝口7合目にあたる『火山と自然の情報館』です。
赤色の変形した切妻屋根が水平に伸び、噴石から建物を守る外壁の蛇篭が目を引きます。

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手前の1段高い駐車場から建物を通り抜ける大階段を下りて、御嶽山に向かうことになります。

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階段を降りると右側に情報館へと導かれます。半野外的大階段の広場は休憩所にもなりうる気持ちよい空間となっています。

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この施設は「御嶽山の成り立ち」「御嶽山の自然」「火山を知る」「山と人との関わり」の4つの展示をジグザクに常設しています。
RC部分は噴火時の避難所ともなります。

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屋根架構は「さとテラス」と同様に棟が斜めに通り、同じ形の繰り返しに見えるが取り合いが全て違い、複雑に組まれています。

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蛇篭壁上部はガラス窓となっていて開放感があります。蛇篭の壁は噴火の軌道を計算して造られています。

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RC+S+W造平屋建て混構造の建物となっています。

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さとテラス 見学会

2023 - 04/25 [Tue] - 15:12

長野県建築士事務所協会・建築士会大北支部合同研修会で木曽の御嶽山ビジターセンター2施設を見学しました。
2つの施設はセットでの一般公望プロポーザルで、yHa architectsが当選し設計された建物です。
こちらは木曾町が整備した「さとテラス三岳」です。
道の駅三岳の隣で大滝川沿いに建つ木造平屋建てで、一方向へとせり上がる屋根の形状に特徴があります。

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赤い屋根と外壁の黒いガルバリウム鋼板・腰壁保護の蛇篭が程よく景観に調和しています。

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木曾の成り立ち・御嶽山の自然の魅力・2014年に起きた噴火の概要など3つの展示を常設しています。
屋根架構は地元のカラマツとヒノキが使われ、複雑に組まれた構造もリズミカルに見え、心地よい内部空間を作り上げています。

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エントランスは大滝川まで檀上に伸びて、川沿い周辺の景色を楽しめます。
左に入ると展示室へ、右には休憩室が用意されています。

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展示室への導入部分は大滝川に開放された窓がとられ、気持ちを新たにさせてくれます。

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休憩室はシンプルな空間構成となっていて、気持ちを落ち着かせてくれます。

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長野県立美術館 見学会

2021 - 07/19 [Mon] - 17:28

7月3日、(公社)長野県建築士会主催の見学会に参加してきました。
建物は「長野県立美術館」です。
善光寺の東、城山公園内の東山魁夷館に隣接したラウンドスケープ・ミュージアムとなっています。
設計者のプランツアソシエイツ宮崎浩氏の講演会の後、宮崎氏自らの案内で見学できました。

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善光寺側からの西側外観

硝子で覆われたファサードが印象的です。
公園と東側道路との10メートルの段差を利用した断面計画、善光寺と隣の東山魁夷館に至る二つの軸を意識した平面・配置計画が設計の骨格となっています。


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エントランスホール

東山魁夷館との間を結ぶ約20メートルの連絡ブリッジが3層吹き抜けの空間を貫いています。


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宮崎氏によるエントランスホールでの説明。

善光寺本堂に向かう東西の主軸と東山魁夷館に向けた軸がここで交差しています。


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展示室2

「つながる美術館 宮崎浩とランドスケープ・ミュージアム」が開かれていて県立美術館建設の歩みと全貌が紹介されています。
また、他の建築作品も展示され見ごたえがありました。


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東山魁夷館との間に設けられた水辺テラス

段差の斜面を静かに水が流れ落ち、水と緑で周辺の景観へとつながっていきます。


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1日に8回、中谷芙二子氏の「霧の彫刻」が現れ、一時幻想的な世界に吸い込まれていきます。


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丘上からつながる広大な屋上広場(風テラス)

一画に幅6メートル、長さ36メートルの大庇は佐久桧のルーバーで作られ、カフェテラスとして人々が気軽にくつろいでいました。
正面に善光寺本堂が眺望できます。


「所長」



Snow Peak LAND STATION HAKUBA 見学会

2020 - 04/07 [Tue] - 18:39

4日に(公社)長野県建築士会大北支部と白馬村建設業組合との合同開催で行われた、白馬村の体験型複合施設 Snow Peak LAND STATION HAKUBA(スノーピークランドステーション白馬) の完成見学会へ行って来ました。

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この施設は店舗エリア・野遊びエリア・イベントエリアの3エリアで構成されています。
新国立競技場のデザインで有名な世界的建築家の隈研吾氏が意匠設計を担当しています。


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屋根の形は白馬三山のシルエットをイメージして造られています。


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屋根を支える木組は森の枝・雪の結晶に見えるようデザイン化されて、この建物の特徴となっています。


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店舗エリアは直売店・スターバックス・レストランで構成されます。


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レストランはミシュラン三ツ星「神楽坂石かわ」の石川秀樹氏が監修との事。


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西側の窓は大きく切り取られ白馬三山がよく見え、屋外のイベントエリアへと繫がっていきます。


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林の中の野遊びエリアに設置された隈研吾との共同開発のモバイルハウス「住箱」は、トレーラーハウスとなっています。

施設は4月18日にオープン予定となっていましたが、新型コロナウイルスの影響で5月23日に延期となっています。


「所長」

ガイドマスター視察研修 岐阜

2019 - 03/21 [Thu] - 18:32

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16日に池田町ガイドマスター会の視察研修で岐阜県の岩村に行って来ました。
地元のガイドさんに案内していただき、研修を行いました。


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現在建物は残っていませんが、ここ岩村城は織田信長の叔母「おつや」が女城主を務めており「女城主の里」と呼ばれています。
築城から800年、日本三大山城の一つで、日本百名城にも選ばれています。
現在も1.7㎞に及ぶ石垣が残り当時の面影を偲ぶことができます。


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岩村城下町はNHK朝のドラマ「半分青い」の「ふくろう商店街」のロケ地になったところで、商家の街並みが残り、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。


「所長」


木造限界耐力計算法実務講習会

2017 - 05/22 [Mon] - 20:30

4月下旬から塩尻市で行われている「木造限界耐力計算法実務講習会」に参加しています。
講習会は全5回に分かれ行われています。
20日は4回目の講習があり、実際の建物を例にして行われました。

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場所は塩尻市の「真正寺本堂」で、耐震設計や耐震診断による現地調査ポイントの説明をしていただきました。

木造限界耐力計算法は、伝統構法や非住宅のなどの一般診断では対処できない物件にも対応できるため、今後の耐震診断や耐震改修の業務に活かせていけたらと思います。


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ときどき所長も参加しています。
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